★EVO の結果
http://shoryuken.com/2015/07/19/evo-2015-day-1-results-the-largest-fighting-game-tournament-in-the-world/★ペルソナ
・UD はグランドファイナルだけ見た。
・一部の日本人プレイヤーはソウジ(CEO 優勝)が優勝しなかったのは以外という声も。
・JC「Top 8 に欠けているものは?」UD「日本人じゃないプレイヤー」。CEO ではバナナケンがソウジを破って優勝したためアメリカ勢に期待が高まっていた。JC「かずのこもアメリカのペルソナはレベルが高いって言ってたしね。GGXrdは『別に』って言ってたけどw」
・日本ではペルソナは最新アップデートされているがEVO で使われたのはその前のバージョン。その理由はアメリカにチャンスを与えたかったから。
★鉄拳7
・7位のJimmy Tran は様々な名前を持っている(プレイするゲームごとに変えている?)。
・鉄拳の見た目の演出(スローモーションなど)を絶賛する2人。鉄拳のガチ勢はあまり演出に興味がないだろうが、見た目が楽しければ観戦するプレイヤーが増え、結果的に人気がでる。
・鉄拳7はアメリカではリリースされていないにもかかわらず、Top 8 に入ったJimmy Tran
・これからの鉄拳に期待するJC。Iron Fist Tournament の開催。カプコンカップがここまで大きくなったのも、25周年大会や一昨年と去年のカプコンカップを踏まえてのこと。大会の規模は時間をかけて少しずつ大きくしていけばいい。
★キラーインスティンクト
(割愛)
★GGXrd
・Top 8 に入ったZidane はFAB を倒した。その試合の動画も残っている。JC「みんな、グランドファイナルはオガワ対FAB だって予想してたんだよ」。UD「そうなったら僕としては最高だったけどね」。GG は一番日本人の参加率が最も高かったゲームであることを考えると、Zidane の検討は素晴らしい。
・ElvenShadow やKidViper など、惜しくもTop 8 入りを果たせなかったアメリカの有力プレイヤー。ハセガワは9位。かずのこは、なんとTop 32 ランク外(Zindane に負けて敗退)。
・朝食にマフィンを買ったため「ヲシゲのガッツポーズ」をギリギリで見逃したUD。JC は見た。一連の流れをカメラに収めたスタッフの素晴らしいカメラワーク(プレイヤーの表情とゲーム画面を切り替えるタイミングなど)。
・オガワに賞賛を送るUD「相手がスコアを間違えたからって全く容赦しなかったのは素晴らしい判断だね。血迷った相手のためにわざわざゲームを中断して自分が負けるリスクを追う必要は全くないからね。コンボの選択も全く的確だったし」。パーフェクトで勝負を終えたあとステージ上で派手なパフォーマンスをしたオガワに大喜びのJC。
・UDはGG をプレイしないが観戦するのは大好き。
★スマブラ4
・土曜日の正午から決勝が行われた。スケジュール的には運が悪かった。
・9位のStatic Manny はUD のお気に入りプレイヤー。「ソニックでずっと逃げまわるスタイルなんだけど、敗退したときはタイムアップで負けたんだよ。策士策に溺れるだよね。みんな大喜びだったけど僕はひとり悲しかったよ」
・優勝は予想通りZero。スマブラ4で連勝記録がとまらない。格闘ゲームの歴史上こんなに連勝しているのは他に例がない。インジャスティスでもSonic Fox が連勝を続けているが、インジャスティスはスマブラ4よりもずっとプレイヤーの数が少ない。
・Abadango 対Esam の話。JC「Abadango のパックマンが空中からステージに戻ろうとしたときを狙って、Esam のピカチューが横に突進する技を出すために電気をためてたんだ。それを開放した瞬間、後ろの放水管から水が出てきて勢い余ってノックアウトされちゃったんだよ。スマブラで一番悲劇的なKO だったな。僕はパックマンを応援してたけど喜んでいいのかわかんなかったよ」
https://www.youtube.com/watch?v=ope7uAHJ9nY
・何人かのプレイヤーと話したJC。カスタム使用可というルールは評判が良くない。カスタム技によって恩恵をうけるのは弱キャラよりもむしろ強キャラで、カスタム技によって逆にバランスが悪くなってしまう。JC「僕が聞いたのは、カスタム技が原因のひどい番狂わせはあまりなかった、でもカスタム技に慣れていないために実力を発揮できなくて負けてしまったプレイヤーもいたみたい。」。UD「D1は、カスタム技は悪くないって言ってた。カスタム技のおかげで守りより攻め重視の試合展開になってたんだって」
★MKX
(割愛)
★スマブラMelee
・「Mango とLeffen がTop 8 でルーザーズにいたこと自体が番狂わせだった。Melee はそれぐらい上位がいつも同じメンバーなんだよ。スマブラの参加人数の多さを考えるとトッププレイヤーの成績は信じられないぐらい安定しているよね」
・7位のアイスクライマーChuDat はEVO East の頃からプレイしている古株プレイヤー。
・Leffen をサムスで倒したPlup。ミサイルの使い方を絶賛する2人。
・ハングリーボックスは二年連続準優勝。
・Armada は初めてのEVO 優勝。
・ジグリーパフの守り重視のスタイルが大好きなUD「どのゲームでも守りのスタイルは嫌わられることが多いけど、この面白さがもっと理解されたらなって思うよ」。JC「せっかくの晴れ舞台で卑怯な戦い方をするな、なんていう声もあるけど、彼はEVO で優勝するために最善のプレイをしてるんだからね。僕はどんなスタイルのプレイでもいいと思うし、見てて面白いって思うな」
・Mew2King は出場しなかった。
・3位のPPMD は以前、「トーナメント楽しい。もっと参加したい」などとツイートしていた。
・マンゴは5位の賞品のメダルを受け取った瞬間、観客に向かってメダルを投げた。EVO の運営が怒る?その心配はないだろう。チームで戦うことの多いESports の中でも、個人戦が多い格闘ゲームに特徴的のものは「プレイヤーの個性」だ。各プレイヤーがそれぞれのやり方で個性を発揮して話題になることは全く間違っていない。
★アルカプ
・波乱のTop 8 。アメリカ人は3人。
・アメリカ人が優勝しなかったのは初めて。アルカプ神が揃ってTop 8 前に敗退。クロックワークやネモなど強豪プレイヤーも敗退した。
・クロックワークは毎度のように9位。同情するJC。
・EVOの前に「アルカプは多様なプレイヤーとキャラクターに注目」と言っていたホンゾゴンゾは正しかった。
・クリスG は日本のクロスとRFに破れ敗退。RF はクリスGと同じチームを使った。
・クリスG がRF に負けて敗退したときのリアクションを映した動画がある。JC「クリスGは負けたことですごく傷ついているみたい。ネットでは当然のようにそのことでからかわれてるけど、ひどい話だと思う。たしかにクリスGは以前は『EVO なんてどうでもいい』みたいな発言をして反感を買ってたこともあった。でもクリスG はずいぶん成長して変わったと思う。今回、彼がいかに真剣に戦って、そして負けたことでどれほど傷ついたか。それを見て僕は以前にもましてクリスGのファンになったよ」
・UD「KaneBlueriverが優勝したって本当に今でも信じられないよ。頭ではわかってるんだけど、『Kane が優勝したんだ』って自分に言い聞かせなきゃいけないぐらい、どうにも受け入れがたいことだな」。JC「Kaneに優勝してほしくなかったの?」。UD「その逆だよ。Kane が優勝してめちゃくちゃハッピーだよ。Kane ほどアルカプをやりこんだ努力家は他にいないからね。」
・UD「Kane が優勝したことにはたくさんの意味があるよ。アルカプはアメリカだけのゲームじゃないってこと。最強のキャラを使わなくても勝てるってこと(もしかしたら最強のキャラの認識が間違っているのかもしれない)。才能より努力がまさるということ。難易度が高いコンボを使わなくても勝てるということ(レイレイのセンチネルコンボは美しいけど難しすぎてできない。Kane のコンボなら僕にもできる)」
・JC「Kane のことを批判しているのは、自分の理想とするプレイスタイルじゃないから不満っていうのと、Kane に対して個人的に気にくわないことがあって嫌っているっていうのもあって、それってコミュニティーやゲームの内容にとっては関係ない話だからね。例えば『Kane は人に頼りすぎている』っていう批判がある。だけどKane がサポートを必要としていて、逆にKane をサポートしたい人がいる。そこで話は成立してるんだから、第三者がとやかくいうことじゃないのにね」。UD「僕にとってはどうでもいいことだな。とにかく僕が思うのはKane が優勝したことでアルカプは死んでなんかいないってことが証明されたってこと。それから僕が思ってたよりもアルカプはプレイしやすいってことかな。難しいコンボができない僕みたいなプレイヤーでも勝てるかもしれないっていうのは新しい発見だよ」
・Kane の優勝後にマイクを使わせるべきだったか?>他のゲームの優勝者にもマイクを使うことは許されなかった(優勝者がマイクを使えるというルールはない)ので、Kane にマイクを使わせなかった(ルールに例外を作らなかった)のは正解。でも「優勝者は(希望すれば)マイクを使ってステージでスピーチをすることができる」というルールがあれば理想的。
・アルカプはこれからどうなる?UD「プレイヤー人口は確実に少なくなってるけど、プレイの質は高くなっている。これはどんな格闘ゲームでもたどる道だし、だからといってアルカプは死んだなんてことにはならないよ。僕なんかEVO でスパIIX をプレイしたし、スパIIX の筐体には列ができていたよ。新規のプレイヤーだっていないわけじゃない」。JC「さっきの話みたいに、Kane が優勝したことで最強キャラの長いコンボを使わなくても勝てるってことが示されたから、これからも努力してレベルを上げようとするプレイヤーが現れるかもしれないね。アルカプが死んだって言われてるのは、他のゲームみたいにメーカーから賞金ボーナスが出ることがないからかもね。そのせいでアルカプをやめて他のゲームを始めようとするプレイヤーがいるのは仕方ないことかな。プレイヤー人口が少なくなっても、観戦して最高に盛り上がるゲームなのは間違いないよ」
・ジャスティンはKaneBlueriver 戦ではコンボミスが目立った。再戦したら違う結果になっていたかもしれない。しかしそのことによってKane の優勝の価値が下がるわけでもない。Kane は世界一厳しいトーナメントを制したのだ。
・メキシコと日本のアルカプシーンにも賞賛のShoutout
・Persia がTop 8 のコメンタリーを担当したことを喜ぶJC。Persia はアルカプのコミュニティで最重要人物の一人である。UD「僕のいとこの友達がEVO のスマブラを見ててさ、そのあとアルカプでPersia がコメンタリーをしているのが目にとまって、アルカプも続けて見たんだって。Persia のおかげでアルカプに興味を持つ人って意外に多いかもね」。JC「Persia がコメンタリーをやって一番よくある反応は『アルカプのコメンタリーなのに情報量が多いの?』ていうのでさ。パートナーのヤイプスは盛り上がるコメンタリーをして、Persia は情報量が多いコメンタリーをするからいいコンビネーションだよね。アルカプは特に『頭を使わなくても勝てるゲーム』って思われることが多いから、分析的なコメンタリーをすることには大きな意味があるよ」
★ウル4
・2200人以上の参加者。史上最大の格闘ゲームトーナメントとなった。一箇所で行われたイベントとしては史上最大のゲーム大会でもあっただろう。
・Top32 のプレイヤーを読み上げるUD。Top 8 外に過去のEVO チャンピオンやファイナリストが続々登場。UD「25位から9位までのプレイヤーをごちゃ混ぜにしてランダムに並び替えてもまったく遜色ない結果になっただろうね」。JC「9位から13位までのプレイヤー8人をTop 8のつもりで読み上げてごらんよ。全然あり得る結果だよ」。
・ウル4の結果は誰にも予想がつかなかった。UD「でもTop 8 の結果は全く順当だね。ももちの優勝っていうのはあまりにも順当すぎて逆に予想が難しかったよ。ももちは世界一のプレイヤーだと思うけど、あまりにもそのままの結果だからね。僕が『優勝はももち』って予想してたら『ぜんぜん考えてないだろ』って言われてただろうね」。JC「Top 8 のメンバーは本当に合理的な結果だよね。アメリカ人は毎年2人って決まっててさ、アメリカ人で最強を2人選べって言われたらそりゃPR ログとナックルドゥーに決まってるよ。Top8でただ一人意外だったのはaiai だね。みんな初めてaiai の名前を聞いたっていう人が多かったんじゃないかな」。UD「僕は以前aiai のジュリを見たことがあったよ。でもTop 5 に入ると思ってたかって言われたら全く思わなかったな」。JC「僕が以前一度だけaiai の名前を聞いたのは、梅原が『一番怖いのはaiai』って言ってたからなんだ。実際、梅原はaiai に負けてルーザーズに落ちたんだよ。そのときの動画も残ってるけど、梅原の予想は正しかったんだよね」
・NEMO のTop 8 入りも順当だろう。
10/10/2015 追記
・Top 8 の試合の中には、スト4の歴史上最もストレスフルな試合とも思えるものもあった。
・ゲーマービーのプレイスタイルは非常にじっくり戦うスタイルで神経がすり減らされるような戦いだった。
・グランドファイナル最後の試合で起こったポーズのアクシデントは、どちらのプレイヤーにとっても不運なことだった。ポーズによって勝ったとしても本当の勝ちではないし、ポーズで負ければ自分を責めないプレイヤーはいないだろう。ポーズが起こったことでゲーマービーの優勝への勢いが止まってしまったとしたら残念なことだ。
・ももちは「優勝した瞬間も素直に喜びを表現していいのかわからなかった」とコメントしていた。それぐらいどちらが勝ってもおかしくない息詰まる展開だった。
・ももち、ゲーマービー、インフィルトレーションの三者の間の試合はどれもウル4の歴史に残る名試合だった。このような試合が生まれるウル4というゲームは実によくできた名作と言っていいだろう。起き攻めループやセットプレイが強くオプションセレクトもたくさんあるが、どんなゲームにも固有の問題は必ずあり完璧なゲームなどない。
・EVO 代表のMr. Wizard はEVO の前に「ウル4がEVO に選ばれるのは今年が最後」と言っていた。もしそれが本当なら、EVO 最後の年にふさわしい素晴らしいトーナメントだった。Top 8 のキャラも実に多彩だった。「登場キャラの半分はインフィルトレーションが使ってたけどねw」とJC。
・インフィルトレーションはゲーマービーのエレナに弾を打ちすぎ、ヒーリングを何度も使われてしまった。JC「守る春麗に対してエレナでヒーリングを多用する戦法はとても賢い選択だと思う。観客の中にはこの戦法が退屈だって言ってブーイングをしてる人もいた。僕も格闘ゲームを始めてすぐの頃は相手が待ってばっかりだと腹をたててたけど、格闘ゲームの深さやプレイスタイルの多様性を理解してからは思わなくなったな。相手に守りの戦法をさせてるのは自分なのであって、自分が攻めきれてない落ち度は自分にあるんだってね。インフィルトレーションはあんなにたくさん弾を打つべきじゃないってコメンタリーでも言ったんだけど」。UD「インフィルトレーションがエレナに春麗を被せたのは、春麗の弾に対してエレナはスライディングを簡単に使えないからだと思う。それに対してゲーマービーはヒーリングを多用する戦法で逆に被せてきた。インフィルトレーションはその戦法には対応できてなかったように見えるけど、僕は何か勘違いしてるのかな。インフィルトレーションはもっと賢いプレイヤーだと思うんだけどね」
・純粋なジュリ使いがTop 8 に入ったことを賞賛するUD。
・JC「PR ログは自分のパフォーマンスにすごく満足してたみたい。トーナメントのあとPR ログと話したとき、『これからどんどん上り調子だよね』って言ったら本人も『間違いないよ』ってさ。それを聞いて僕も大喜びだよ。引退も撤回したし、これからのPR ログの活躍が楽しみだな」
・UD「それからナックルドゥーもよくやったよね。彼はEVO の前に車で事故にあって心配してたんだけどプレイの調子は落ちてないみたい。SXSW で全く勝てなかったときはすごく落ち込んでたけど、完全復活だね」
・UD「僕がものすごく感銘を受けたプレイヤーの話をしていいかな。指喧の三太郎サガットなんだ。Kim1234 が『三太郎はサンフォードケリーに磨きがかかったようなプレイヤー』って言ってたけど、まさにそのとおりだと思う。鋭い読みを重視するスタイルだけ ど間合い取りも絶妙に上手いんだ。801ストライダーとの試合で見せた、近距離で小足からの移動アパカっていう連携にはびっくりしたよ。セビキャンするゲージもない状態でやったんだよ。アパカがヒットして試合終了さ。801ストライダーも完全に面食らって身動きできなくなってた。読みが外れれば反撃されて400以上のダメージは免れなかっただろうけど、その読みを通すのが三太郎なんだな。ルフィーとの10先も10-6で制した。あれを見たらローズ対サガットの相性を考えなおさなきゃなと思ったな。サガットっていう足の重いキャラで巧みに間合いをとってルフィーのスライディングをスカしたり立ち中Kやしゃがみ大Pを当ててた。」
・JC「ウル4で語りたい試合は本当にたくさんあってさ、梅原対ゲーマービーもその1つ。梅原がマッチポイントのラウンドで、ゲーマービーには体力がほとんどなくて梅原には40%ぐらい残ってた。ゲーマービーの強リンクスを梅原がガードしたんだけど、中足で反撃できるはずのタイミングを梅原がミスってゲーマービーがダメ元で入力してたウルコンがヒットして大逆転だよ。その次のラウンドもゲーマービーが勝って梅原は敗退。あそこでミスってなかったら梅原がTop 8 に入ってたんだよね。そしたらゲーマービーがTop 8 でみせたドラマチックな展開もなかったことになる。今年のEVOのウル4トーナメントは本当によく書き込まれた映画を見てるみたいだったよ。ゲーマービーが勢いにのって優勝すると思ったら例のポーズが起きてさ、最後はゲーマービーの婚約者がステージでゲーマービーと抱き合ったりして、まるでロッキーとエイドリアンみたいだった。Top 8 より以前の試合でも、どの試合で誰が敗退しても悲しい組み合わせばっかりだったよ」
・UD「僕が一番印象に残ってる試合は、Alex Valle対ボンちゃん」。JC「僕はあの試合のせいで喉を壊したよ」。UD「僕はあの試合の後、会場を離れたんだ。このままずっとここにいたら喉が壊れると思ってね。あのあともコメンタリーの仕事があったからまずいと思ったんだ。一旦会場を離れて一呼吸入れなきゃならなかった。それぐらい興奮したよ。アレックスのプレイはすごかった。それにしても日本のプレイヤーはヒューゴ対策をあまり知らないんじゃないかと思う。日本にはストーム久保っていう強いヒューゴ使いもいるし、もっと知られててもいいはずだと思うけど」。JC「そういえばときどもヨーロッパでもInflexions のヒューゴにしてやられてたね。CEO でもももちがアルカードのヒューゴに負けてた」。
・UD「ナックルドゥー対ふーどの試合も印象に残ってるよ。ナックルドゥーに体力がほとんどない状態でふーどが詐欺飛びからの大Pキャンセル烈火で削りに来た。そこにナックルドゥーはディレイスタンディングからのサマソで切り返した。ふーどがそのあとも削りに来たところに、ナックルドゥーの大P二発のコンボ、そして立て続けの裏拳がヒットしてKOだよ。まさにアメリカっていう感じの終わり方だった」。JC「フィスト・オブ・ジャスティスだねw」。UD「ふーどがあんな風に勝ちを急ぐのは珍しいね。しかもそれで敗退だからね」。JC「ナックルドゥー自身も驚いてたみたい」。UD「みんな驚いてたよ」
【編集中】
・2200人以上の参加者。史上最大の格闘ゲームトーナメントとなった。一箇所で行われたイベントとしては史上最大のゲーム大会でもあっただろう。
・Top32 のプレイヤーを読み上げるUD。Top 8 外に過去のEVO チャンピオンやファイナリストが続々登場。UD「25位から9位までのプレイヤーをごちゃ混ぜにしてランダムに並び替えてもまったく遜色ない結果になっただろうね」。JC「9位から13位までのプレイヤー8人をTop 8のつもりで読み上げてごらんよ。全然あり得る結果だよ」。
・ウル4の結果は誰にも予想がつかなかった。UD「でもTop 8 の結果は全く順当だね。ももちの優勝っていうのはあまりにも順当すぎて逆に予想が難しかったよ。ももちは世界一のプレイヤーだと思うけど、あまりにもそのままの結果だからね。僕が『優勝はももち』って予想してたら『ぜんぜん考えてないだろ』って言われてただろうね」。JC「Top 8 のメンバーは本当に合理的な結果だよね。アメリカ人は毎年2人って決まっててさ、アメリカ人で最強を2人選べって言われたらそりゃPR ログとナックルドゥーに決まってるよ。Top8でただ一人意外だったのはaiai だね。みんな初めてaiai の名前を聞いたっていう人が多かったんじゃないかな」。UD「僕は以前aiai のジュリを見たことがあったよ。でもTop 5 に入ると思ってたかって言われたら全く思わなかったな」。JC「僕が以前一度だけaiai の名前を聞いたのは、梅原が『一番怖いのはaiai』って言ってたからなんだ。実際、梅原はaiai に負けてルーザーズに落ちたんだよ。そのときの動画も残ってるけど、梅原の予想は正しかったんだよね」
・NEMO のTop 8 入りも順当だろう。
10/10/2015 追記
・Top 8 の試合の中には、スト4の歴史上最もストレスフルな試合とも思えるものもあった。
・ゲーマービーのプレイスタイルは非常にじっくり戦うスタイルで神経がすり減らされるような戦いだった。
・グランドファイナル最後の試合で起こったポーズのアクシデントは、どちらのプレイヤーにとっても不運なことだった。ポーズによって勝ったとしても本当の勝ちではないし、ポーズで負ければ自分を責めないプレイヤーはいないだろう。ポーズが起こったことでゲーマービーの優勝への勢いが止まってしまったとしたら残念なことだ。
・ももちは「優勝した瞬間も素直に喜びを表現していいのかわからなかった」とコメントしていた。それぐらいどちらが勝ってもおかしくない息詰まる展開だった。
・ももち、ゲーマービー、インフィルトレーションの三者の間の試合はどれもウル4の歴史に残る名試合だった。このような試合が生まれるウル4というゲームは実によくできた名作と言っていいだろう。起き攻めループやセットプレイが強くオプションセレクトもたくさんあるが、どんなゲームにも固有の問題は必ずあり完璧なゲームなどない。
・EVO 代表のMr. Wizard はEVO の前に「ウル4がEVO に選ばれるのは今年が最後」と言っていた。もしそれが本当なら、EVO 最後の年にふさわしい素晴らしいトーナメントだった。Top 8 のキャラも実に多彩だった。「登場キャラの半分はインフィルトレーションが使ってたけどねw」とJC。
・インフィルトレーションはゲーマービーのエレナに弾を打ちすぎ、ヒーリングを何度も使われてしまった。JC「守る春麗に対してエレナでヒーリングを多用する戦法はとても賢い選択だと思う。観客の中にはこの戦法が退屈だって言ってブーイングをしてる人もいた。僕も格闘ゲームを始めてすぐの頃は相手が待ってばっかりだと腹をたててたけど、格闘ゲームの深さやプレイスタイルの多様性を理解してからは思わなくなったな。相手に守りの戦法をさせてるのは自分なのであって、自分が攻めきれてない落ち度は自分にあるんだってね。インフィルトレーションはあんなにたくさん弾を打つべきじゃないってコメンタリーでも言ったんだけど」。UD「インフィルトレーションがエレナに春麗を被せたのは、春麗の弾に対してエレナはスライディングを簡単に使えないからだと思う。それに対してゲーマービーはヒーリングを多用する戦法で逆に被せてきた。インフィルトレーションはその戦法には対応できてなかったように見えるけど、僕は何か勘違いしてるのかな。インフィルトレーションはもっと賢いプレイヤーだと思うんだけどね」
・純粋なジュリ使いがTop 8 に入ったことを賞賛するUD。
・JC「PR ログは自分のパフォーマンスにすごく満足してたみたい。トーナメントのあとPR ログと話したとき、『これからどんどん上り調子だよね』って言ったら本人も『間違いないよ』ってさ。それを聞いて僕も大喜びだよ。引退も撤回したし、これからのPR ログの活躍が楽しみだな」
・UD「それからナックルドゥーもよくやったよね。彼はEVO の前に車で事故にあって心配してたんだけどプレイの調子は落ちてないみたい。SXSW で全く勝てなかったときはすごく落ち込んでたけど、完全復活だね」
・UD「僕がものすごく感銘を受けたプレイヤーの話をしていいかな。指喧の三太郎サガットなんだ。Kim1234 が『三太郎はサンフォードケリーに磨きがかかったようなプレイヤー』って言ってたけど、まさにそのとおりだと思う。鋭い読みを重視するスタイルだけ ど間合い取りも絶妙に上手いんだ。801ストライダーとの試合で見せた、近距離で小足からの移動アパカっていう連携にはびっくりしたよ。セビキャンするゲージもない状態でやったんだよ。アパカがヒットして試合終了さ。801ストライダーも完全に面食らって身動きできなくなってた。読みが外れれば反撃されて400以上のダメージは免れなかっただろうけど、その読みを通すのが三太郎なんだな。ルフィーとの10先も10-6で制した。あれを見たらローズ対サガットの相性を考えなおさなきゃなと思ったな。サガットっていう足の重いキャラで巧みに間合いをとってルフィーのスライディングをスカしたり立ち中Kやしゃがみ大Pを当ててた。」
・JC「ウル4で語りたい試合は本当にたくさんあってさ、梅原対ゲーマービーもその1つ。梅原がマッチポイントのラウンドで、ゲーマービーには体力がほとんどなくて梅原には40%ぐらい残ってた。ゲーマービーの強リンクスを梅原がガードしたんだけど、中足で反撃できるはずのタイミングを梅原がミスってゲーマービーがダメ元で入力してたウルコンがヒットして大逆転だよ。その次のラウンドもゲーマービーが勝って梅原は敗退。あそこでミスってなかったら梅原がTop 8 に入ってたんだよね。そしたらゲーマービーがTop 8 でみせたドラマチックな展開もなかったことになる。今年のEVOのウル4トーナメントは本当によく書き込まれた映画を見てるみたいだったよ。ゲーマービーが勢いにのって優勝すると思ったら例のポーズが起きてさ、最後はゲーマービーの婚約者がステージでゲーマービーと抱き合ったりして、まるでロッキーとエイドリアンみたいだった。Top 8 より以前の試合でも、どの試合で誰が敗退しても悲しい組み合わせばっかりだったよ」
・UD「僕が一番印象に残ってる試合は、Alex Valle対ボンちゃん」。JC「僕はあの試合のせいで喉を壊したよ」。UD「僕はあの試合の後、会場を離れたんだ。このままずっとここにいたら喉が壊れると思ってね。あのあともコメンタリーの仕事があったからまずいと思ったんだ。一旦会場を離れて一呼吸入れなきゃならなかった。それぐらい興奮したよ。アレックスのプレイはすごかった。それにしても日本のプレイヤーはヒューゴ対策をあまり知らないんじゃないかと思う。日本にはストーム久保っていう強いヒューゴ使いもいるし、もっと知られててもいいはずだと思うけど」。JC「そういえばときどもヨーロッパでもInflexions のヒューゴにしてやられてたね。CEO でもももちがアルカードのヒューゴに負けてた」。
・UD「ナックルドゥー対ふーどの試合も印象に残ってるよ。ナックルドゥーに体力がほとんどない状態でふーどが詐欺飛びからの大Pキャンセル烈火で削りに来た。そこにナックルドゥーはディレイスタンディングからのサマソで切り返した。ふーどがそのあとも削りに来たところに、ナックルドゥーの大P二発のコンボ、そして立て続けの裏拳がヒットしてKOだよ。まさにアメリカっていう感じの終わり方だった」。JC「フィスト・オブ・ジャスティスだねw」。UD「ふーどがあんな風に勝ちを急ぐのは珍しいね。しかもそれで敗退だからね」。JC「ナックルドゥー自身も驚いてたみたい」。UD「みんな驚いてたよ」
【編集中】